この記事でわかること
- 仕事を辞めた直後、何から頼れるか
- 実際に使った&検討した支援制度の内容と注意点
- 生活を立て直すための準備期間の作り方
しっかりと生きるために生活を支えてくれる制度たち
こんにちは、エイケイです!
仕事を辞めて無職になったとき、まず頭に浮かんだのは
「とにかく稼がなきゃ…」という焦りでした。
でも実際に経験して強く感じたのは、
「すぐに稼ぐことより、“いま”をどう生き延びるか」が先ということ。
今回は、僕が実際に支えられた制度・検討した制度をまとめて紹介します。
「今の生活が不安」「副業を始めたいけど余裕がない」という方にとって、
何かひとつでも役に立つものがあれば嬉しいです。
【1】傷病手当金|体調が崩れて仕事を辞めた後に支えられた制度
こんな人に向いてます
・退職理由が“体調不良”や“心の限界”
・しばらく働ける状態じゃない
僕は介護職を15年ほどしていたんですが色々あって心身ともに限界を感じて退職しました。
仕事に行きたくてもいけない・・・どころか「もう絶対に行きたくない!!!」と思うくらいになって欠勤。
そして最後に飛ぶ鳥濁しまくって退職しました。
そんな状態だから、すぐに次の仕事ができる状態でもなかったんです。
そんなときに役に立ったのが「傷病手当金」でした。
▶ どんな制度?
健康保険に入っていれば、病気やケガで働けない間に給与の約2/3がもらえる制度。
退職後も、条件を満たしていれば支給継続可能。
僕は退職後に月18万円前後を半年ほど受給できました。
▶ 実際どうだった?
病院の診断書などの手続きはやや面倒だったけど、
この収入がなかったら完全に詰んでたと思う。
傷病手当金に関してはまとめたページがあるのでそちらもご覧ください。
【2】緊急小口資金|“とりあえずの生活費”を借りられる制度
こんな人に向いてます
・急な出費に困っている
・収入が止まりそうで焦っている
傷病手当を申請したとき、
全国健康保険協会で教えてもらったのが「緊急小口資金」という制度。
▶ どんな制度?
無利子・保証人不要で、最大10万円を一時的に借りられる。
条件を満たせば返済免除もある。
▶ 僕はどうだった?
申請から振り込みまで2週間から1か月かかると言われ、ちょっと時間がかかりすぎるので結果的に使わなかったけど、
「最悪のときはこれがある」と思えただけで安心感があった。
【3】生活福祉資金貸付(総合支援資金)|長期的な生活資金の選択肢
こんな人に向いてます
・数ヶ月以上の生活に不安がある
・仕事が決まらず再就職に時間がかかりそう
小口資金とセットで紹介されたのが、生活福祉資金貸付(総合支援資金)。
▶ どんな制度?
失業や収入減少で生活が苦しい人に、月最大20万円×3ヶ月(最大9ヶ月)まで貸し付け可能。
これも無利子・保証人不要で利用可能。
▶ 実際の印象
コロナウィルスが猛威を振るったときにこの制度はかなりいろんな人が利用したらしいですね。
自分が使いたいと思ったときにはもうコロナも落ち着きつつある状態であったため、あまり話は聞きませんでした。
僕は申請には至らなかったけど、「制度の存在自体を知ってるかどうか」で選択肢の幅が全然違うと思います。
【4】失業保険(雇用保険)|期間工を辞めた後にもらった“準備期間”
こんな人に向いてます
・会社を辞めた直後
・副業や転職準備の“時間”を確保したい
期間工として働いていた頃、仕事を辞めたあとにお世話になったのが、「失業保険(雇用保険の基本手当)」です。
これは有名というか、みんな仕事をやめたときにはほぼ必ずと言っていいほど使う制度だと思います。
▶ どんな制度?
条件を満たせば、退職後に一定期間、月数万円の給付が受けられる。
僕の場合は4ヶ月間、一か月あたり約17万円もらえました。
通常であれば3か月なのですが、自分は前の職場を14年働いて(あと数か月で丸15年でした)
そこから1年以内に再就職したので14年分が引き継ぎとなり、期間工で働いた分と合わせて通算15年以上となりました。
通算15年以上だと受給期間が3か月から4か月に伸びるらしく、少し余裕をもって生活できるようになりました。
▶ メリットは?
・転職活動中の“生活を支えるつなぎ”になる
・副業を始めるための準備期間にも使える(活動報告は必要)
・「いま焦って無理な仕事に飛びつかなくて済む」精神的余裕ができた
▶ デメリットは?
失業保険をもらうデメリットはほぼないといっても過言ではありません。
ただ、普通に働くよりは収入が少ないので生活していけるかどうかが若干難しくなる程度です。
失業保険に関してもいずれ体験談を書こうかと思います。
【5】住居確保給付金|家賃支援という命綱(未利用だけど知ってた)
こんな人に向いてます
・住む場所の確保が不安
・一人暮らしで家賃が重荷になっている
これは実際に使ったわけじゃないけど、
「住む場所がヤバくなったときに相談できる」と思えた制度。
▶ どんな制度?
失業中・収入が減った人向けに、最大9ヶ月まで家賃を自治体が支援してくれる制度。
条件はあるけど、一人暮らしの人には特に重要。
▶ 注記
・市区町村の福祉窓口で相談が必要
・「使えないかも」と思ってても、相談してみたら対象だったというケースもある
これは僕はあまり縁がなかったのですが、こういう制度もあるそうです。
例えば期間工など住み込みの仕事を辞めて退寮した場合住む場所がないということもあるかもしれません。
その場合はこの制度を活用したらいいかもしれませんね。
【6】生活困窮者自立支援|“制度をつなぐ制度”
こんな人に向いてます
・どこにも当てはまらない気がする…
・誰かに話を聞いてもらいたい
一見、どこにも当てはまらない人でも、
とりあえず行ってみると色々教えてくれるのが、生活困窮者自立支援窓口(役所)。
▶ 実際の体験
仕事を辞めてしばらくして「なんかもう限界かも」と思ったタイミングで、一度だけ相談に行きました。
職員さんがやさしく話を聞いてくれて、
「こういう制度がありますよ」「手続きはここからですよ」と整理してくれた。
実際に何か制度につながったかといわれたらそうでもなかったんですけど、
基本一人で悩んでたので誰かが話を聞いてくれたそれだけで、少しホッとできたのを覚えてます。
まとめ:制度を“使うこと”はズルじゃない。生き延びるための武器。
制度って、正直「めんどくさそう」「自分は対象外かも」と思いがち。
でも、実際に使ってみてよく分かりました。
実際は「次に進むための力を蓄える時間」をくれる、大切な仕組みです。
生活が不安定なときこそ、使える制度はしっかり調べて、ちゃんと使ってOK。
そこから余力を持って、副業を始めたり、人生を立て直したりすればいい。
僕自身、そうやって支えられてきました。
“ちゃんと存在してる”し、“ちゃんと助けてくれる”
僕はこの制度たちに支えられて、なんとか副業に取り組む余力を作れました。
生活が不安定な時期こそ、使える制度はフル活用していい。
副業はそこから始めればいい。
“今を生き延びるための方法”として、こういう制度を知っておいて損はないと思います。